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【トピックス&トレーラー】ホラーかわら版 6/30週 明暗を分けた『M3GAN 2.0』『28年後…』の話、「ファンタジア国際映画祭 2025」注目のラインナップなど暑い夏を吹き飛ばす要注意作勢ぞろい!

  • 執筆者の写真: 黒野でみを
    黒野でみを
  • 7月7日
  • 読了時間: 9分

いや~暑い、暑い…ここまで暑いと空気までどこか重苦しくなったような気もする今日この頃。なんともスゴイ時代に突入してきたなぁという気分であります。


農林水産大臣の手腕で米の値段に変化が出始めているといわれていますが、心配なのは「水」。これほど日照りが多いとリザーバーも干上がり気味なのでは?すると今度は「水が値上がり」とか騒ぎ出す始末なのでは?水が高くて買えない、なんてもう世紀末やん!


それはちょっとイヤだな~ああ、もっとポジティブな未来を考えたいところであります。


さて、今回は自重の意味を込めて与太話はお休み(笑)。久々のトピックスはあの『M3GAN 2.0』『28年後…』のスタート事情にまつわる話、さらに注目の『ファンタジア国際映画祭 2025』ラインナップについて。さらに「パブリック・ドメイン」系最新作のトピックスであります。


トレーラーは、ホラーではないけど注目が二作。ライアン・ゴズリング主演のSF,さらにエドガー・ライト版『バトルランナー』。SFに新たなテーマが必要な時期でありますが、その意味でも新たなメッセージを提示しているようにも感じられるトレーラーであります。特にライトの新作は、シュワちゃん出演の旧作に比べると作品のメッセージ性を深掘りした印象もあり、ちょっと期待したいところであります。


ほかにも「ファンタジア国際映画祭 2025」でのプレミア上映予定作品、キャビン系ホラーなど、インディーズ的ながらかなり興味をそそられる新作が出そろっております!


1. 6/30週の「ホラー映画」トピックス



今回1つ目のトピックス、まずは今年開催の『ファンタジア国際映画祭』について。


先日もトピックス欄でこの話題に触れており、以下のトレーラーコーナーでも2作のトレーラーがラインナップされていますが、ラインナップの最終発表の中では、日本から映画『大長編 タローマン 万博大爆発』が出品、ワールドプレミア上映されることが発表されています。

日本的な視点としてはなんともタイムリーというか…タイトルからしてかなり過激。現地の人の反応もちょっと聞いてみたい気はします。


またちょっと気になる作品としては、インドネシアのハドラ・デーン・ラトゥ監督によるホラー『THE BOOK OF SIJJIN AND ILLIYYIN(原題:Kitab Sijjin & Illiyyin (2025)』。インドネシアならではの民間伝承話とかなりエグいゴア描写の融合というところで、日本での公開も期待したいところでありますが、果たして…?

二つ目は、パブリック・ドメイン系新作情報。


あのディズニー、それもミッキー・マウスシリーズの名作『蒸気船ウィリー』を基に製作されたホラー映画…と発表、本家のディズニーとどうもひと悶着あったと思われる作品『マッド・マウス ミッキーとミニー』の続編『Minnie’s Midnight Massacre』についてDeadline」誌は先週、 『ミニーの真夜中の虐殺』の初見画像を公開し、近々公開される低予算のインディーズホラー映画の撮影が先々週に終了したと発表しました。 ブレット・ベントマン監督が手掛ける本作映画では、『「蒸気船ウィリー」の一等航海士ミニーが、十代の頃に自分を苦しめた幼少期のいじめっ子たちに復讐するために殺人を繰り返す』様子が描かれるとのこと。まあいろんな複雑な事情を抱える(?)ドメインの作品だけに、発表は賛否両論というところですが、その様々なトラブルもこういった作品の面白いところ。状況を見守っていきたいところであります。


そしてラストは『M3GAN 2.0』。


大ヒットを記録した『M3GAN』の続編として大いに期待されたこの続編ですが、蓋を開けてみると初週末の興行収入はわずか1,020万ドルと興行的には大失敗という報道が出ており、これに関してブラムハウスのジェイソン・ブラムはその要因に関して、7月2日のポッドキャスト『The Town』にて以下のような考えを語っています。


「我々は皆、M3GANはスーパーマンのようなものだと考えていました。彼女には何でもできる。ジャンルを変えることもできる。夏に登場させることも、見た目を変えることもできる。悪者から善人に変えることもできる。そして、人々が彼女と関わることがどれほど強力であるかを、我々はある種、古典的に考えすぎていたのです」


この意見をどのように受け取るべきか。文字通りに読めば、やはり方向性を見失っていたというところでしょうか。「『M3GAN』がヒットしたから、続編を作ればこれもヒットする」かなり打算的というか…今回の製作は、儲けの方が考えの第一に来ていたような感じだったのでしょうか。そのように受け取れなくもないコメントであります。

ティーザーはかなり見応えのあるものであっただけに残念な気もしますが、実際に作品を見ると「そんなでもないんじゃね?」となるかもしれません。とりあえずこのニュースは見なかったことにして(笑)、日本でも見てみたいところであります。(日本では10月10日に公開予定)


ちなみにほぼ同時期に公開の映画『28年後…』世界興行収入1億ドルを突破と、かなり対称的な状況であります。この作品、実は三部作予定という話も出ているとか。二作目となるニア・ダコスタ監督の28 Years Later: The Bone Temple』は、既に2026年1月16日の劇場公開が決定、この作品に如何によって三作目が出るとかでないとか…なかなかに 映画業界、ホラー業界も厳しい世界でありますなぁ……。


今回はここまで!



引用:


ファンタジア国際映画祭 2025最終ウェーブにはインドネシアのゴアフェスト『The Book of Sijjun and Illiyyin』とトロマへのトリビュートが含まれる(2025/7/3)


『Minnie’s Midnight Massacre』『ミニーの真夜中の大虐殺』 – ミニーマウスがパブリックドメインのホラー映画に(2025/6/30)


「M3GANはスーパーマンのようだと思っていた」 - ジェイソン・ブラムが『M3GAN 2.0』の失敗について率直な感想を語る(2025/7/2)


『M3GAN 2.0』、初登場1000万ドルで興行収入が大失敗。何が起こったのか?(2025/6/30)


映画『28年後...』が世界興行収入1億ドルを突破(2025/6/30)

2. 6/30週発表の新作「ホラー映画」トレーラー


『Project Hail Mary』

2026年3月20日より劇場公開

監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー

出演:ライアン・ゴズリング、サンドラ・ヒュラー、ライオネル・ボイス、ケン・レオン、ミラナ・ヴァイントゥルブほか

概要、あらすじ:

『オデッセイ』を発表した作家アンディ・ウィアーの2021年の小説作品を原作としたSFアドベンチャー。


「理科教師ライランド・グレイスは、故郷から何光年も離れた宇宙船で目を覚ます。自分が誰なのか、どうやってそこにたどり着いたのか、全く思い出せない。


記憶が戻るにつれ、彼は自らの使命に気づき始める。『太陽の消滅を引き起こしている謎の物質の謎を解く』という…。


彼は科学的知識と型破りなアイデアを駆使して、地球上のあらゆるものを絶滅から救う使命を持っている… しかし思いがけない出会い、そして友情が生まれ…」


(From 「Bloody Disgusting」2025/06/30)

『All Alone Together』

2025年7月7日にEthos ReleasingよりVODでリリース

監督:マキシマス・ジェンキンス

出演:ジョーダン・ライスほか 概要、

あらすじ:

COVID-19パンデミックの最中にロサンゼルスの大学生4人が映画制作の技術を通して「孤立と闘うことを」決意し設立された学生運営の制作会社4085プロダクションズのデビュー作。本作はパニック・フェスト、ポップコーン・フライト、シカゴ・ホラー映画祭で上映された。


(From 「Bloody Disgusting」2025/06/30)

『The Lizzie Borden Game』

近日公開予定

監督:カルヴィン・モリー・マッカーシー

出演:アイリサ・デュランド、ジェイソン・ブルックス、ローラ・ウィルソン、ジェシカ・ノエル・トンプソン、スティーブ・ラーキン、チナ・レイ・シャーツほか

概要、あらすじ:


「両親の悲劇的な死後、エミリーは友人たちと感謝祭を祝うべく、とある山小屋に集まる。 そこでだれが言い出したかもわからない不気味なゲームにより、リジー・ボーデンの幽霊を召喚し、一時の休みは恐ろしい事態に陥っていく……」


(From 「Bloody Disgusting」2025/06/30)

『The Running Man』

2025年11月7日より劇場

監督:エドガー・ライト

出演:グレン・パウエル、コルマン・ドミンゴ 、ケイティ・オブライエン、 ダニエル・エズラ、カール・グルスマン、リー・ペイス、ジェイミー・ローソン、マイケル・セラ、エミリア・ジョーンズ、ウィリアム・H・メイシー、デヴィッド・ザヤス、 ショーン・ヘイズほか

概要、あらすじ:

スティーブン・キングの小説を原作としたSFサスペンス。1987年にはアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化(邦題:バトルランナー)されている。


「近未来社会のテレビで高視聴率をたたき出す番組『ランニングマン』。


ランナーと呼ばれる参加者はプロの暗殺者に追われながら30日間生き延びなければならない。その一挙手一投足は血に飢えた大衆に放送され、日を追うごとに賞金も増額される。


病気の娘を救いたい一心で、労働者階級のベン・リチャーズは、番組の魅力的だが冷酷なプロデューサー、ダン・キリアンに説得され、最後の手段としてゲームに参加する。


しかしベンの反抗心、本能、そして不屈の精神は、彼を予想外のファンの人気者へと変貌させ、同時にシステム全体にとっての脅威へと変貌させる。


視聴率が急上昇するにつれ、危険も増大していく中、ベンはハンターたちだけでなく、彼の転落を見ることに夢中になっている国民を出し抜くことを余儀なくされる」


(From 「Bloody Disgusting」2025/07/01)

『Occupy Cannes』

2025年7月31日にファンタジア国際映画祭で初公開

概要、あらすじ: 長年にわたるカンヌ映画祭に対するトロマの独自のアプローチにスポットライトを当てたドキュメンタリー。


映画祭で映画「リターン・トゥ・ヌーク・エム・ハイ」を販売するための同社の最新の取り組みにスポットライトを当てる。 伝説の監督ロイド・カウフマン とトロマ・チームが、カンヌの「オキュパイ・カンヌ」で独立系芸術を擁護するパンク精神あふれる戦いを繰り広げる。


その戦いは、カウフマンの娘である監督リリー・ヘイズ・カウフマン、撮影監督シャーロット・カウフマン、プロデューサーのリスベス・カウフマンの視点を通して紹介される。


(From 「Bloody Disgusting」2025/07/03)

『Hold the Fort』

2025年7月16日にファンタジア国際映画祭で世界初公開

監督:ウィリアム・バグリー

出演:クリス・メイヤーズ、ヘイリー・リアリー、ジュリアン・スミスほか

概要、あらすじ:


「ルーカスとジェニーのカップルはマイホームを手に入れ、ついに人生がうまくいくと確信する。しかし新居には大きな落とし穴が待ち受けていることを二人は知る由もなかった。 ルーカスとジェニーは、住宅所有者組合と地獄から来たモンスターの猛攻に巻き込まれ、命がけの戦いに巻き込まれてしまう」


(From 「Bloody Disgusting」2025/07/03)


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