【トピックス&トレーラー】ホラーかわら版 6/9週 『ドールハウス』の対抗馬(?)をはじめ期待の秀作ミステリー勢ぞろい!
- 黒野でみを
- 6月18日
- 読了時間: 9分

あ~もうすっかり暑い日が続いていますなぁ。まだ梅雨明け宣言はないのに、もうとっくに終わってんじゃね?という天気。改めて今年はかなり厳しい気候だなぁ…という感じ。くれぐれも皆さま、お体ご自愛くださいませ。
こういった天気のせいか、カープの成績も今一つですなぁ。この前の日曜日の結果、7点先行を最後にひっくり返された対日本ハム戦は、広島中のファンがかなりショックだった様子で。まあ、明日があるさ…と元気を出していきましょう~!
今日の与太話は…先日家の片づけをしていると、こんな本を見つけました。

『ロック・ファン便利ブック イギリス編』
発行所:株式会社シンコー・ミュージック
著者:水上はるこ
1986年4月25日 初版発行
「お~っ、なんか懐かしいもの出てきたなぁ~!」と、ちょっとテンションが上がりました。今のようにインターネットなんてない時代、ファンたちはこうした指南書を片手に推しのアーティストを応援、今でいう「推し活」をしていたわけであります。今の人がいたらびっくりするのではないでしょうか。
ファンレターなんて今じゃSNS、プレゼントを贈るというのは、今やっている人はいるのか?いる人もいるかもしれないけど、時々出てくるトラブルなどの関係で、こういった行為を制限しているケースもよく見受けられるところであります。
この本を読んでいると、まあ確かに「推し活」も大きく変わってきたなぁということを改めて感じるわけですが、一方で人が何か行動を起こす際の初動も変わってきたこといろいろと考えさせられます。今はネットで情報があふれている分、何か行動を起こす際には「やり方?そんなのググれよ!」と片付けられますが、昔はそんなものがなかったので、こうした書籍は大いに活用されたものでした。
で、こうした本を作るにはそれなりの博識も必要なので、著名人が内容をしっかりと吟味して作られており、懐かしいと思う一方で時代に即さない内容ながら今読んでも楽しいと感じられるし、「アーティストとファンの関係が、いつもこんな感じだったらいいな」と思えるわけです。
そのことを強く思えるのが、「ファンレターの例文」コーナー。手紙を書くルールで伝えているのは、こんな内容であります。
「ファンレターの基本ルールは、心を込めて感動を表現すること。必要以上に大げさな表現は使わないこと、おねだりをしないことの3つです。
手紙を書いているとき、相手のレコードをかけ、写真を見ながら書くと気分が出ます。『あなたの曲を1日に百回聴いています』なんてメチャクチャを書くより『学校の行き帰り、電車に乗った時、ウォークマンであなたの曲を聴いています』と正直に書いた方が気持ちが伝わります。
たとえ返事がこなくても、大好きなあの人が自分の手紙を読んでいる姿を想像するだけでも、嬉しくなってくるでしょう?」
いかがでしょう?こんな風に自分の「推し」への思いを持てる、そのこと自体がステキだと思いませんか?この本ではまた、例文としてユーリーズミックスのアン・レノックス宛、及びU2のジ・エッジ宛という想定のファンレター例文があるのですが、これがまた…敢えてここでは書きませんが「思いを伝えるべく、こんなことを書いた人がいたのか…」とか考えると泣けてきます。
もちろん、今という時代に大きく即さない内容もあり、「この本は絶対的に正しい」とか「こうすべきだ」なんてことを言うつもりはないのですが、改めて本を読み返したときに、なにか自分には忘れてしまったものがあるのだな、なんてことをふと考えるわけで、その途一つが、あの時代に自分が目にし、眩しさを感じたきらめきの存在であったな、なにかその光の一部でも時代に合ったものを、今再び取り戻せないものか、などと思いにふけった今日この頃でありました。
さて、今回のかわら版。今回はあまりにもトレーラーが多いため、新作トレーラー特集としました。
日本でも映画『ドールハウス』がなかなかに好調、話題を呼んでいますが、『M3GAN』の続編が待たれる中、類似作品(笑)の『Morgan: Killer Doll』はかなりきになるところ。ほかにもアリ・アスターの新作をはじめ、どちらかというとボディーホラーとは全く方向性が異なるミステリー系が満載。なかなか興味深い物語が出そろっております!
1. 6/2週発表の新作「ホラー映画」トレーラー
『Eye for an Eye』
2025年6月20日に一部の劇場とオンデマンドで公開
監督:コリン・ティリー
出演:ホイットニー・ピーク、 S・エパサ・マーカーソン、ゴルダ・ロシューベル、レイケン・ジャイルズ、フィン・ベネットほか
概要、あらすじ:
ベテランのミュージックビデオ監督コリン・ティリー(ケンドリック・ラマー、ゼンデイヤ、ミーガン・ジー・スタリオンのミュージックビデオを監督)によるホラージャンル進出第一作。
「両親の突然の死をきっかけにニューヨークからフロリダの小さな町へ引っ越してきたアンナは、祖母と暮らすことに。孤独を感じた彼女は、地元の荒くれ者のティーンエイジャーたちと出会い、許しがたい暴力行為の傍観者となってしまう。
彼女はやがて、町の過去に囚われた少年、『ミスター・サンドマン』の歪んだ魂に囚われてしまう。
サンドマンは犠牲者の眼球を貪り食うという伝説のモンスター。その実態について知れば知るほど、彼女は自身の家族の真実を深く知ることになる。」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/9)
『Eddington』
2025年7月18日より劇場公開
監督:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス、ペドロ・パスカル、ルーク・グライムス、ディアドラ・オコンネル、マイケル・ワード、アメリー・ホーファーレ、クリフトン・コリンズ・ジュニア、ウィリアム・ベロー、オースティン・バトラー、エマ・ストーンほか
概要、あらすじ:
『ミッドサマー』、『ヘレディタリー』のアリ・アスターによる4作目の作品で、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを背景にした現代西部劇。
「2020年5月、ニューメキシコ州エディントンの小さな町で、保安官と市長が対立。その出来事が火種となって、トラブルは街の中で隣人同士が対立する事態に発展していく。」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/10)
『Brute 1976』
2025年8月26日にシネフォビア・リリーシングよりデジタルリリース
監督:ジョセフ・カーン
出演:エイドリアン・マクリーン、サラ・フレンチ、ジジ・ガスティン、アダム・ブッチ、マーク・ジャスティス、ロバート・フェルステッド・ジュニア、ベン・カプラン、ダゼル・イヴェット、ビショップ・アリ・スティーブンス、 ジェド・ローウェン、アレックス・ダンダス、アンドレアス・ローベンスほか
概要、あらすじ:
「1976年8月、ラケルと恋人は人里離れた道路脇で車が故障し、路肩で車が故障してしまう。
時を同じくして、一行は写真撮影のために砂漠へ向かっていた。そして間もなく、彼らはマスクを被ったサイコパス一家が住む廃墟の町に迷い込む」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/10)
『Morgan: Killer Doll』
2025年6月13日にデジタル公開され、6月20日に一部の劇場で公開
監督:ホセ・プレンデス
出演:マイケル・パレ、ビックス・クリーガー、シェルビー・ライトほか
概要、あらすじ:
『まる生きている人間のような精巧さをもった人形が、ある死んだ女性の過去に関係する人々を殺し始める。
生き残った者は人形の次の犠牲者になる前に、命を危険にさらしながらも人形の真の姿を明らかにしなければならない」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/10)
『Saint Clare』
2025年7月18日に一部の劇場とQuiver Distributionを通じてデジタル配信で公開
監督:ミッチ・ペイローネ
出演:ベラ・ソーン、レベッカ・デモーネイ、フランク・ホエリー、ライアン・フィリップ、バート・ジョンソン、ジョイ・ロヴァリス、ジャン・ルイス・カステリャーノス、ディラン・フラッシュナー、エリカ・ダッシャーほか
概要、あらすじ:
作家ドン・ロフによる2021年の小説『クレア・アット・シックスティーン』をもとに描かれたサスペンススリラー。
「小さな町で、孤独な女性が声に悩まされ、悪意のある人々を暗殺しては罰を受けずにいた。
そして最後の殺人によって、腐敗、人身売買、あの世からの幻影に満ちたウサギの穴に引き込まれていく」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/11)
『Don’t Log Off』
7月11日に一部の劇場で公開、7月15日にDreadからVODで配信
監督:ブランドン&ギャレット・ベア
出演:ブリエル・バルブスカ、ルーク・ベンワード、スターリング・ボーモン、ジャック・グリフォ、カーラ・ロイスター、アシュリー・アルゴタ、カイリン・ランボほか
概要、あらすじ:
「ビデオ通話中に姿を消した友人サム。
彼女の友人たちは、何が起こったのかを突き止めようと奔走する。
オンラインで情報を調べていくうちに、次々と姿を消していく友人たち。
邪悪な力が働いている。彼らは次に狙われる前に謎を解くことができるのだろうか?」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/11)
『Went Up the Hill』
2025年8月15日より劇場公開
監督:サミュエル・ヴァン・グリンスヴェン
出演:デイカー・モンゴメリー、ヴィッキー・クリープス、ほか
概要、あらすじ:
「幼少期に捨てられたジャックは、疎遠になった母の葬儀に参列するためニュージーランドの僻地へやってくる。
そこで悲しみに暮れる母の未亡人ジルと出会う。
ジャックの謎解きは、母の亡霊がジャックとジルの二人に憑依し、二人の体を使って互いに語りかけ、三人の間に命がけの夜のダンスを仕掛けたことで、危険な状況へと発展していく」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/12)
『The Banished』
2025年7月18日に一部の劇場とVODでブレインストームメディアを通じて公開
監督:ジョセフ・シムズ・デネット
出演:メグ・クラーク、レイトン・カードノ、ゴーティエ・パブロヴィッチ=ホッバ、トニー・ヒューズ、ダイアン・スミスほか
概要、あらすじ:
「兄が謎の失踪を遂げた後、グレースは彼を探すため危険な荒野へと足を踏み入れる。
兄の失踪の恐ろしい真実が明らかになるにつれ、彼女自身もその闇に呑み込まれそうになるO
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/12)
『Brick』
2025年7月10日よりNetflixで配信開始
監督:フィリップ・コッホ
出演:マティアス・シュバイクホファー、ルビー・O・フィー、フレデリック・ラウ、サルバー・リー・ウィリアムズ、ムラサン・ムスル、アクセル・ヴェルナー、シラ=アンナ・ファール、アレクサンダー・ベイヤーほか
概要、あらすじ:
「ティムとオリビアは、一夜にして現れた、未来的な不可解な壁の向こうにあるアパートに閉じ込められて目を覚ます。しかも、彼らは一人ではない。建物全体と住人たちは、まるで閉じ込められているかのよう。
何が起こったのか?
誰が、そしてなぜあの壁を建てたのか?外部からの援助の見込みもなく、彼らは力を合わせて脱出路を見つけなければならない。
彼らは時間内に壁の謎を解き明かし、生き残ることができるのだろうか」
(From 「Bloody Disgusting」2025/6/12)
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