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【トピックス】A24製作・英日合作映画『KONBINI ZOMBIES(原題)』の製作始動!日本のコンビニで何が…!?

  • 執筆者の写真: 黒野でみを
    黒野でみを
  • 5月2日
  • 読了時間: 6分

更新日:2 日前

日本のコンビニをゾンビが襲う英日合作映画『KONBINI ZOMBIES(原題)』制作プロジェクトが、東京ロケハンを経て本格始動しました。キャスティングも進行中。本作はA24製作・配給の話題作『終わりの鳥(Tuesday)』のプロデューサー手がける注目の国際共同製作作品です。


舞台は東京の24時間営業コンビニ「ハッピーマート」。浪人生のマユミは、毒舌な帰国子女アマンダ、K-POPアイドルを目指すイケメン店員ジンウー、ホストとコンビニを掛け持ちするヴィーガン男子ケン、そして熱血な店長らと共に、突如発生したゾンビ襲来に巻き込まれ、コンビニに立てこもることに。コンビニという“日常の象徴”を舞台に、 笑いと恐怖、カラフルなキャラクターたちとポップなビジュアル、そして誰もが抱える不安と自己肯定感の欠如を、ネオンに包まれた日本らしい風景の中で描き出します。


監督・脚本を手掛けるのはイギリス出身のモラヨ・アカンデ。BAFTAおよびBIFAにノミネートされ、デビュー作の短編映画『1745』は、BAFTAおよびアカデミー賞公認の映画祭で上映。脚本賞をはじめ多数の賞を受賞するという実力派の女性監督。エグゼクティブ・プロデューサーには、監督モラヨ・アカンデの実の姉モヨ・アカンデが参画しています。


また本作は公益財団法人 東京観光財団(TCVB)から助成金の支援を受け、今年の初めに東京でロケハンを実施。TCVBは都内唯一の広域観光団体として、東京都、東京商工会議所、民間企業、地域観光団体と連携し更なる観光振興を図るため様々な事業を推進する団体で「東京ロケーションボックス」の名称で、映画・テレビドラマ等の円滑な制作をサポートするフィルムコミッション事業も運営しているとのこと。今回はTCVBからの支援のもと、貴重なロケハンの様子をとらえたメイキング写真も解禁となっています。



■監督・脚本:モラヨ・アカンデ

【コメント】

『Konbini Zombies』の着想を得たのは10年以上前、初めて東京を訪れた時でした。スーツケースが1週間届かず、毎日通った地元のコンビニが生活の拠点となりました。ある夜、静まり返った店内で、ふと「もしここでゾンビが現れたら?」と想像したことが、この作品の原点です。

日本で暮らすようになってから、私は言葉を学び、多くのコンビニで過ごし、さまざまなバックグラウンドを持つスタッフの方々と話をしてきました。コンビニはただの便利な場所ではなく、地域社会の鼓動のような存在だと感じています。

この作品には、日本での生活経験や、店のカウンター越しに見えた人々の物語が色濃く反映されています。また、私の原点であるイギリスの控えめでドライなユーモアも織り交ぜ、他にはない独自のトーンに仕上がっています。


【プロフィール】

イギリス出身。BAFTAおよびBIFAにノミネートされた脚本家・監督。デビュー作の短編映画『1745』は、BAFTAおよびアカデミー賞公認の映画祭で上映され、脚本賞をはじめ多数の賞を受賞。その後も『Rock Paper Scissors』『Instant Friends』など、日本を舞台にした短編を手がけてきました。5年以上日本に暮らし、日本語を習得。BBCのテレビ作品『The Wedding』『Bring the Drama』の脚本・監督も担当し、現在はFilm4と長編映画を開発中。国際共同制作会社Lucid Dreamersの共同設立者であり、英国を代表するタレントエージェンシー、Casarotto Ramsay & Associatesに所属している。

■エグゼクティブ・プロデューサー:モヨ・アカンデ

【コメント】

モラヨの脚本を初めて読んだとき、その世界観に一気に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。『Konbini Zombies』は、これまでにない新鮮で大胆なアプローチで、ゾンビジャンルにユニークな風を吹き込んでいます。

日本へのロケハンでは、チームで東京中を巡り、個性豊かなコンビニを見て回りました。その中で、日本の文化や現代社会の空気感を肌で感じることができ、私自身もメロンパンの大ファンになりました。

本作は、観客の記憶に残る唯一無二の作品になると確信しています。そんな特別なプロジェクトに参加できることを、心から光栄に思います。


【プロフィール】

スコットランド出身の俳優・プロデューサー。短編『A.V. Van』では共同プロデュースと主演を務め、アカデミー賞公認のReel Sisters Film Festival(NY)で最優秀コメディ賞を受賞。 『1745』では脚本開発および主演を担当し、BIFAおよびBAFTAスコットランドにノミネート。Apple TV+『テトリス』や、BAFTA受賞シリーズ『Inside No.9』『Guilt』などに出演。妹モラヨと共にLucid Dreamersを設立し、俳優業と制作の両分野で国際的に活躍。United Agents所属。

■プロデューサー:ヘレン・グラッダーズ

【コメント】

『Konbini Zombies』でフラッグとタッグを組めることをとても嬉しく思っています。2024年1月には東京ロケーションボックスの協力を得て、ロケハンのために東京を訪れました。

長年にわたってモラヨと共に開発してきたこの大胆で独創的な脚本を、実際に日本のコンビニという舞台で体験できたのは非常に貴重な機会でした。本作は、日々コンビニで働く多様な人々や文化が織りなす“日常の最前線”を描きます。まさに、ゾンビパンデミックが始まるには絶好の舞台だと感じています。

この映画を日本で撮影できることをとても楽しみにしています。そして、世界中の観客とコンビニ文化の魅力を共有できる、エンターテイメントに富んだ“ラブレター”のような作品になると信じています。


【プロフィール】

Gingerbread Pictures代表。英国国立映画テレビ学校(NFTS)卒業。2022年にはScreen Dailyの「Stars of Tomorrow」に選出。

A24、BBC Film、BFIが支援する長編映画『Tuesday』をプロデュースし、テルライド映画祭でのワールドプレミア後、ロンドン映画祭「First Features」部門にも選出。2024年にはBBC Small Indie Fundの支援を受け、国際的な注目を集めました。

■共同プロデューサー:小田寛子(Hiroko Oda)

【コメント】

本作には、モラヨ監督が東京に長く暮らし、言語だけでなく、彼女ならではの鋭いセンスや感受性を通して捉えた“今の日本” 、“今の東京“が色濃く反映されています。

現代の日本社会に生きるキャラクターたちを、イギリス特有のハートフルで皮肉の効いたコメディのトーンで描こうとするこの試みに、強く惹かれました。

また、ジョージ・A・ロメロがゾンビというジャンルを使って社会風刺を行ったように、この作品もユーモアとエンターテインメントの中に、時代を映す視点をしっかりと持っています。

非常にコラボレーティブで、互いの感性やバックグラウンドを尊重し合えるチームの一員として、この挑戦的でユニークな作品に携われることを心から嬉しく思います。


【プロフィール】

カナダ・バンクーバーで映画製作を学び、帰国後は映画配給会社にてキャリアをスタート。インディーズから大作まで多数の外国語映画を日本に紹介。

2018年よりフラッグに参画し、国際共同製作や買付・配給に従事。共同製作した日仏合作『La Revanche des Crevettes Paillettes』は、仏ユニバーサルにより配給された。現在は複数の映画・ドラマの国際共同製作プロジェクトを開発中。

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