top of page

【トピックス】『Crackoon』 アニマル・パニック映画に「麻薬戦争」!?このジャンルの新潮流は生まれるか?

執筆者の写真: 黒野でみを黒野でみを

(C)Fuzzy Monkey Films、Burning Bulb Productions


9月27日のBloody Disgustingによると、ホラー映画専門配信サイト「SCREAMBOX」より新作アニマル・パニック映画『Clackoon』がより10月1日より公開とのこと。作品はすでに公開されています。


トップ画像からも不穏な空気を漂わせるこの動物。愛らしいアライグマが凶暴なモンスターに!?なんの変哲もない、人間など襲いそうもない動物がある日なんらかのきっかけで人間を襲撃するという「モンスター・パニック」の定番フォーマット。その中でも近年のトレンドを感じさせる1作であるといえるでしょう。


Crackoon

監督:ブラッド・トゥィッグ監督

製作国:アメリカ

公開:2023年

制作会社:Fuzzy Monkey Films、Burning Bulb Productions


 

『Crackoon』あらすじ


物語はとある麻薬の売人が警察とのカーチェイスで幕を開けます。


チェイスの最中に、売人たちは合成されたストリートドラッグを森の中に捨ててしまいます。すると森に住む何も知らないアライグマたちはそれを食べ「地獄の奥底からやって来た悪夢のような殺人マシン」に変身します。


何も知らずにこの森を訪れるキャンパー、観光客、山岳地帯の住民たち。さらにこの地は震源地の近くであるため、誰もモンスターの容赦ない暴れから逃れることはできず……。



なにかのきっかけでおとなしい動物が人を食い殺すべく襲いかかるモンスターへと変貌する姿を描いたモンスター・パニック。


近年はやたらと「ゾンビ化」する動物の恐怖を描いた作品が頻繁に発表されていましたが、最近、これに続き麻薬を摂取することで凶暴化する動物の恐怖を描いた作品が多く公開されている傾向もあるようです。


1983年にはイタリア映画『猛獣大脱走』などという作品も発表されましたが、知名度的には、2023年に公開された『コカイン・ベア』でしょうか。飛行機事故で森の中に落下した大量の麻薬を、森に住むツキノワグマが大量摂取し死んでしまったという、1985年に起きた実際の事件をベースに、この物語は作られたといいます。



他にも『COCAINE SHARK』『Cocaine Cougar』『Methgator』『Cocaine Crabs from Outer Space』『CRACKODILE』(2025年公開予定)と2023年以降に発表された作品群。ちょっとしたホラー・パニックの新たなブームの潮流を作ろうという動きであるようにも見えます。


また『ゾンビ』というテーマは、社会的ななんらかの問題を象徴するメタファーとして様々に捉えられる側面がありますが、ある意味抽象的な対象でもあり「『麻薬』のほうが、悪を象徴するものとしてわかりやすいのでは?」という考え、つまり社会的な問題のトレンドの一つを取り上げるという意味もあるのかもしれません。


ただ、あまりにも急速に発生した作品群であるが故か、ティザー映像だけ見てもいわゆるB級感が満載の作品ばかり。ストーリーや展開への作り込みでどのようなポイントが設けられているかが、今後のこの「潮流」ができるかどうかの焦点になる、というところでしょうか……。













閲覧数:6回0件のコメント

Comments


© 2024 by Horror Topics.

Powered and secured by Wix

bottom of page