【トピックス&トレーラー】ホラーかわら版 5/5週 80年代に日本を席巻した「ツッパリ」の話から今回も「おっ?」と目を引くトピックス!
- 黒野でみを
- 5月15日
- 読了時間: 10分

今週はトピックス、更新が遅れてしまい申し訳ございません。予定というものは忙しいときに集中する傾向があるのだな、などと改めて思います。だからそれを前もって予測し苦しくならないように準備を…ということにはなかなかならない。ジェーン・スーさんがラジオで「締め切り直前にはスーパー・サイヤ人にならざるを得なくなる」みたいな話をしていましたが、それを聞きながら「ああ、そうだそうな。そうだよねぇ…」なんて(笑)
いやいや、私は人間なので、正直ひーひー言いながらこのトピックスを構築しているところ。ただ今日は広島、マツダスタジアムで広島ー巨人戦をTV見ながらやっているのですが、本日2回目の満塁。「この前も満塁のチャンス2回逃したじゃん。今日も厳しいかな…」と思ったら、なんと小園選手が満塁ホームラン!いや~これには元気づけられますわ。この勢いで私もスーパー・サイヤ人になれないかしらん(笑)
今回は、一つ自身のライフワークとしていろいろと考察してみようと考えている「80年代」という時代における、この前ふと気が付いた一つの傾向について語ってみましょう。
80年代というのは私の青春時代ということもあり、自分自身にとって非常に大事な時期でありました。その一方、この時代はサブカルチャーとしても非常に顕著な動きがあったころではないかと今にして思っています。
例えばこのサイトのメインテーマである「ホラー映画」についても、非常にショッキングな映像で時代を震撼させたスラッシャー映画が70年代に登場、ジョージ・A・ロメロの『ドーン・オブ・ザ』デッドが1978年、リドリー・スコットの『エイリアン』が1979年に登場、その後続く映画に大きな影響を与えてきたことは言うまでもありません。
それまでは「娯楽」の象徴的なイメージであった映画が大きく変わり暴力的で残酷性をもった映像に表現の活路を見出していくという傾向の変化は、ある意味「時代的な傾向への疑問、反抗」のような意思の表れであったのではないか、と考えるわけです。
で、時代的な検証はまだこれからですが、ここ日本での「反抗」の象徴は…
「ツッパリ」
というものであったのではないか、と。なんだか今改めてこうして字にしてみると、なんともマヌケな感じだな、と(笑)。今の人にはピンと来ないかもしれませんが、要はこれ「不良学生」みたいなイメージの総称なのであります。今学校でこんな「ツッパリ」なんていないでしょうね。いたら即停学、退学…いやいや、多様性を求められる時代性から結構居場所があるのか(笑)
あの時代、よく考えるといろんなヒット曲の中で横浜銀蝿というバンドが「横浜銀蝿 - ツッパリHigh School Rock'n Roll 登校編」という曲で一世風靡していました。また嶋大輔が「なんじゃこのリーゼントは!?」という頭で「男の勲章」というヒット曲を発表、「ツッパることが男の たった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた」なんて詞にシビれた人も多いのではないでしょうか。
もともと舘ひろし、横山剣といったスターを輩出したロックバンド・クールスなどの影響も強かったかもしれません。またあの宇崎竜童のダウンタウン・ブギウギバンドなんてのもありましたな。伝説のライブで東京・町田署にケンカを売ったという外道なんてバンドもありましたな。
またこういったムーブメントの影響もあってか、「なめ猫」なんてフランチャイズがブームにもなりました。今の人が見たら「カワイイ~!」と飛びつくでしょうが、当時も…いや、当時はこの「カワイイ」と「ツッパリ」のギャップにさまざまな思惑があったようにも感じられます。
シリアスな方向にしても、伝説的なシンガー・ソングライターである尾崎豊は「15の夜」「十七歳の地図」「卒業」といった、いわゆる「不良」のイメージからメッセージ性の強い名曲で、多くの人の共感を呼びました。
なんともまあ、強烈なビジュアル。今の時代、日本ではなかなか受け入れられないものではあるけど、当時は人々の心をとらえて勇気づけたものでありました。このエネルギーを生み出したその源流は果たして、何なのだろうか。
これは今という時代があのころと何が違うのだろうといつも思っている私の疑問を晴らす、一つの鍵ではないのかと考えているところであります。
さて、今回のかわら版であります。イーライ・ロスの新作に加え『プラクティカル・マジック』『死霊のはらわた』の新作続編、『M3GAN』のスピンオフ、はたまた『ジョーズ』シリーズのドキュメンタリーと、つい「おっ?」と目を引かれるトピックスが並んでいます。
トレーラーもなかなかのラインナップ。サスペンスに悪魔祓い系、ボディホラー、はたまた『13日の金曜日』アニメ版と、なかなか一筋縄ではいかない作品が出そろっております!
1. 5 /5週の「ホラー映画」トピックス
今回1つ目のトピックスは、あの動物パニック映画の金字塔、『ジョーズ』に関するもの。シリーズ第四作にして最終作『ジョーズ'87 復讐篇(原題:Jaws The Revenge)』のキャストやスタッフへの新たなインタビューを収録したドキュメンタリー『Jaws Goes to the Bahamas』を製作することが発表されたそうです。この作品は公開から40周年となる2027年7月の公開を目指しているといいます。
なお、プリプロダクション期間中の資金調達を支援するため、 Indiegogoキャンペーンが開始。特典には、映画のデジタル版および物理コピーの提供、プロデューサークレジットへの掲載、ドキュメンタリーへの出演などが含まれるとのこと。根強い人気を誇るシリーズへの参加というこの機会。「人生を『ジョーズ』に捧げてきた」(?)くらいのフリークはぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
次はイーライ・ロスに関するニュース。バラエティ誌は、ロスが新作ホラー映画の脚本と監督を務めると発表しました。タイトルは、『Ice Cream Man』。この物語は「アイスクリーム屋が子供たちに甘いお菓子を振る舞うことで、牧歌的な夏の町が狂乱に陥り、恐ろしい結果に陥る物語」であるようです。
ロスは本作に関して以下のように語っているとのこと。彼の本気度が感じられるところでもあり、かなり期待したいところであります。
「このアイデアはずっと前から温めていたのですが、スタジオは初期の草稿をあまりにも恐れていました。今こそ、これまでで最も恐ろしく、狂気じみた作品になるだろうと確信しているこの作品で、限界に挑戦する時です。
『アイスクリームマン』のような作品こそが、ホラー・セクションを作った理由。ホラーファンが何年も熱狂して語り継ぐような、無修正で限界に挑戦する劇場イベントを作るためです。MCTのような素晴らしいパートナー、そしてもちろん、ホラー・セクションの投資家の皆様に恵まれたことは、本当に幸運です」
続いては1998年に公開された映画『プラクティカル・マジック』にについて。昨年、この作品の続編が公開されるニュースが発表されましたが、作品のメインキャストであるサンドラ・ブロックとニコール・キッドマンがその公開日をネットで予告告知したとのこと。
は「先祖の呪いで彼女たちの愛する男性は皆早死にする」という家系に生まれた魔女たちの生きざまを描いたラブコメディー。今にしてみれば二人のヒロインがハリウッドスターとはなんとも豪華な作品であります。
予告、といってもX上の動画で音声だけの予告ですが(笑)、28年の歳月を経ての公開、期待したいところです。なお公開は2028年9月18日とのこと。
さて、続編という意味では興味深い作品が二つ、発表されています。一つ目はあのサム・ライミ監督による衝撃の作品『死霊のはらわた(原題:Evil Dead)』シリーズに関するもので、新作のタイトルは『Evil Dead Burn』。公開は2026年7月24日を予定しているとのこと。
シリーズは1981年に第一作が公開。そのグロテスク表現で大きな話題を呼び、ドイツでは公開の可否をめぐって裁判まで行われたという社会現象にまで展開した作品でありましたが、以降、続編はかなりハチャメチャな方向へとすすみました。それでも近年ではリブート、
ライジング、ドラマ作品まで発表され「ゾンビ」「悪魔つき」モノと、ジャンル(?)を越えてファンの支持を獲得しています。この作品ももちろん期待大!といえるでしょう。
二つ目はスピンオフ作品。あの『M3GAN』のスピンオフ映画『SOULM8TE』が2026年1月9日に劇場公開されるとのこと。
この物語のあらすじは以下の通り。「ある男が、妻を亡くしたばかりの頃の心の支えとして、人工知能アンドロイドを手に入れる。真に知性を持ったパートナーを作ろうとする男は、うっかりして、無害なラブボットを恐ろしいソウルメイトに変えてしまう」
作品を手がけるのはケイト・ドラン監督、キャストにはリリー・サリバン 、クラウディア・ドゥーミット、デヴィッド・リスダールらが名を連ねています。
やはり「まともな動作」を目指して作ったアンドロイドが狂った方向になるという…まあスピンオフとはいえM3GANと似た感じの物語といえるところでしょうか(笑)。それでも、見たいと思うところは変わりませんがねぇ…
引用:
『Jaws Goes to the Bahamas』 - 『ジョーズ'87 復讐篇』ファンドキュメンタリー制作中(2025/5/5)
『Ice Cream Man』 – イーライ・ロス監督の新作ホラー映画は、これまでで最もクレイジーな劇場公開作品になるだろう(2025/5/8)
サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが『プラクティカル・マジック2』の公開日を予告(2025/5/6)
新作映画『死霊のはらわた』が2026年7月に劇場公開!(2025/5/8)
『M3GAN』スピンオフ映画『SOULM8TE』、2026年1月に公開決定!(2025/5/9 )
2. 5 /5週発表の新作「ホラー映画」トレーラー
『Together』
2025年7月30日より劇場公開予定
監督:マイケル・シャンクス
出演:アリソン・ブリー、デイヴ・フランコ、デイモン・ヘリマン、サニー・S・ワリア、ジャック・ケニー、ミア・モリッシーほか
概要、あらすじ:
「交際を始めて数年、ティムとミリーは田舎へ引っ越し、互い以外の生活のすべてを捨てるという岐路に立たされる。
緊張が高まる中、謎めいた異形の敵との悪夢のような遭遇が、二人の人生、愛、そして肉体を蝕む危機に瀕する。」
(From 「Bloody Disgusting」2025/5/5)
『The Ritual』
2025年5月23日にNetflixにて公開
監督:デヴィッド・ミデル
出演:アル・パチーノ、ダン・スティーヴンス、アシュリー・グリーン、アビゲイル・コーウェン、パトリシア・ヒートンほか
概要、あらすじ:
アメリカ史上最も詳細に記録された悪魔祓い事件であるシュミット事件に基づき、 教会の認可を受け作られた物語。
「二人の司祭がいた。
一人は信仰に疑問を抱いており、もう一人は苦難に満ちた過去と向き合っていた。
しかし困難で危険な一連の悪魔祓いを通して、取り憑かれた若い女性を救うために、二人は違いを越えて悪魔に立ち向かうことを余儀なくされる…」
(From 「Bloody Disgusting」2025/5/6)
『Never Hike Alone: Ghosts in the Fog』
監督:フアン・リベラ、ヴィンセント・ディサンティ
概要、あらすじ:
大人気の実写ファン映画『Never Hike Alone』の続編。
(From 「Bloody Disgusting」2025/5/6)
『Dangerous Animals』
2025年6月6日より劇場公開
監督:ショーン・バーン
出演:ハッシー・ハリソン、ジェイ・コートニー、ジョシュ・ヒューストンほか
概要、あらすじ:
「殺人者のボートに閉じ込められた女性サーファー。海底には飢えたサメがうろつく。
サーファーは海そのものよりも危険な捕食者を出し抜かなければならない。
彼女は逃げ切れるのか?それとも深海へと送り込まれることになるのか?」
(From 「Bloody Disgusting」2025/5/7 )
『The Long Walk』
2025年9月12日より劇場公開
監督:ジェラルド・ワデル
出演:クーパー・ホフマン、デヴィッド・ジョンソン、ギャレット・ウェアリング、タット・ニュウ、チャーリー・プラマー、ベン・ワン、ローマン・グリフィン・デイヴィス、ジョーダン・ゴンザレス、ジョシュア・オジック、ジョシュ・ハミルトン、ジュディ・グリア、マーク・ハミルほか
概要、あらすじ:
スティーブン・キングの1979年の同名小説を原作としたサスペンス。100人の若者が厳格なルールの下でノンストップで旅を続け、最後に生き残るのはたった1人になるという毎年恒例のコンテストに参加する一人の少年の姿を追う。
(From 「Bloody Disgusting」2025/5/7 )
『Echo Valley』
2025年6月13日より一部の劇場とApple TV+で公開
監督:マイケル・ピアース
出演:ジュリアン・ムーア、シドニー・スウィーニー、ドーナル・グリーソン、カイル・マクラクラン、フィオナ・ショウ、エドマンド・ドノヴァン、アルバート・ジョーンズほか
概要、あらすじ:
リドリー・スコットがプロデュースに名を連ねるサスペンス。
「ケイトは、問題を抱えた娘クレアとの和解に苦闘する母親。
クレアがヒステリックに狂乱し、他人の血まみれの姿でケイトの玄関先に現れたことで、状況はさらに危険なものとなる。
ケイトは衝撃的な真実を紐解く中で、母親が我が子を救うためにどれほどのことをするのかを知ることになる」
(From 「Bloody Disgusting」2025/5/7 )
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