
1月20日週の「ホラーかわら版」であります。あの『エイリアン:ロムルス』がアカデミー賞にノミネートされるなど、すんげー時代がやってきたなぁ…という感じ。一方でこの作品が果たしてどのような点においてアカデミー賞の候補にふさわしいと評価されたのか、正直疑問なところでもあります。映画という世界も、いろいろと難しい事情があるものだと、改めて考えさせられるようなトピック数でありました。
さて、今回のかわら版ですが、『狼男』ネタが二つ。いや~これまでドラキュラ、ヴァンパイアと吸血鬼よりでありましたが、時代的には今「狼男」なのか(笑)。時代的にも人々は怒りを爆発させることが多い時期にある、ということなのでしょうかねぇ…
他にも『バタリアン』にまつわるトピックス、ウェブトゥーン実写化など、今回もバラエティー豊かなニュースであります。気になるのは、ロブ・ジャバス監督の新作。デビュー作『哭悲 the sadness』の印象があまりにも鮮烈であったため、本作もかなり期待したいところ!
目次
1)ユニバーサルの『Wolf man』が連休中に1250万ドルの興行収入を達成

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ブラムハウスとユニバーサルによるリー・ワネル監督の映画『Wolfman』がマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デーの週末3日間で、米国内の3,354の劇場で興行収入1,250万ドルを稼ぎ、そのうち1,090万ドルは伝統的な2日間の週末で稼いだと報じられている。
全世界では、これまでのところウルフマンは1,730万ドルを売り上げているという。
しかしワネル監督の『透明人間』は、2020年に米国で『ウルフマン』の初登場時の成績のほぼ3倍である、2,800万ドルの公開初動を記録。
一方で、ロバート・エガース監督の『吸血鬼ノスフェラトゥ』は興行収入が1億5600万ドルに達しており、この成績に対してホラー映画史上最高の興行収入を記録した作品の1つとなっており、ユニバーサルが最近発表している作品の質を問う声もあるようだ。
2)「No Other Choice」 – パク・チャヌク監督による小説映画化作品が撮影終了

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『復讐の代行』『渇き』『ストーカー』で受賞歴のある韓国人映画監督パク・チャヌクが、最新作『No Other Choice』の主要撮影を終えたとVariety誌が報じた。2024年8月に撮影が始まったこの映画は、今年後半に 公開される予定となっている。
「No Other Choice」はドナルド・E・ウェストレイクのミステリー・スリラー小説「The Ax」を映画化したもので、「製紙会社での職を突然解雇された後、決意を固めて就職活動に乗り出すマンスという中年男性」を描いている。この小説は2005年にフランス語で翻案された。
3)「Trash’s Revenge」はCGIを使用して「バタリアン」の俳優2人を復活させる

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ホラーコメディ『バタリアン』において「絶叫クイーン」として知られるリネア・クイグリーは、現在Cinebackerを通じて資金提供を受け製作される、まったく新しいメタプロジェクト『Trash's Revenge 』で、『バタリアン』フランチャイズ復活への独自の道を切り開いている。
ダン・オバノンの古典的ホラーコメディでトラッシュ役を演じたクイグリーは、映画『Trash's Revenge』で『バタリアン』の他のスターやスタッフ数名と再会し、映画のキャストにはビバリー・ランドルフ、トム・マシューズ、ミゲル・ヌニェス、ジョン・フィルビン、そして今は亡き2人のROTLDスターも含まれると発表。このプロジェクトに関する最新情報によると、故人となった俳優のジェームズ・カレンとドン・カルファは「CGIの魔法」でスクリーンに復帰するという。
『バタリアン』でフランク役を演じ、同映画の最初の続編にも出演したジェームズ・カレンは2018年に亡くなり、同映画でアーニー役を演じたドン・カルファ氏は2016年に亡くなっている。
4)『Stagtown』 人気ホラーウェブトゥーンが『Arcadian』を手がけた監督により実写映画化

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Varietyによると『Arcadian』を手掛け、『Everything Everywhere All at Once』のVFXアーティストでもあるベンジャミン・ブルーワーが、人気ウェブトゥーン シリーズ『Stagtown』の実写映画化の脚本と監督を務める予定だという。
この映画は、作者パンコのウェブトゥーン、ウェブコミックが原作としており、シリーズは2021年に初公開された。108話が放送されており「悪夢のようなストーリーと不気味なアートワーク」で確固たるファン層を獲得している。
物語のバックボーンは以下の通り。
「フランキーが育った町にはなにか異常がある。
古い石橋の向こう側で世界から隠れ、スタッグタウンの人々は毎日、周囲で起こる奇妙な出来事を見ないようにしている…… 」
5)「Send Help」 – レイチェル・マクアダムスとディラン・オブライエン、サム・ライミ監督のホラー映画復帰作に主演

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サム・ライミ監督は次回作『Send help』でホラージャンルに復帰し、ディラン・オブライエンがキャストに加わったとDEADLINEが報じている。
DEADLINE はこのプロジェクトについて次のように説明している。
「この映画は、飛行機事故で唯一の生存者となった 2 人の同僚が無人島に取り残されるサバイバルスリラー。
2人は島で、過去の恨みを乗り越えて協力し、生き延びるために意志と知恵の戦いに望んでいくのだが……」
6)「Werwulf」 – ロバート・エガースが2026年のクリスマスに13世紀の狼男映画を監督

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The Hollywood Reporterによると、フォーカス・フィーチャーズの『ノスフェラトゥ』を監督したばかりの ロバート・エガースが狼男ホラー映画『Werwulf』に出演するという。
エガースは本作で共同脚本を手掛け、監督も務める 。作品は2026年のクリスマスに劇場公開する予定となっている。
7)『哭悲 the sadness』のロブ・ジャバズ監督がガース・エニスの『Crossed』の映画化を監督

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コミック作家ガース・エニスの『Crossed』を映画化が決定、『哭悲 the sadness』で長編デビューを果たしたロブ・ジャバズが監督を務めることがThe Hollywood Reporterにより伝えられた。
『Crossed』はエニスが原作、ジャセン・バローズが作画を担当したホラー・コミック。2008年から2010年にかけてアバター・プレスから出版されたジェイセン・バロウズが描いたコミックのオリジナル10号に基づいてエニスが脚本を執筆している。またこのプロジェクトはシックス・スタジオが手掛けており、予算は200万~300万ドルと見込まれている。撮影は3月に予定されている。
『Crossed』はパンデミックに見舞われた世界を舞台に、顔に十字のような発疹が現れる病気に感染した人々が最悪の衝動に従い、殺人狂へと変貌していく減少をめぐって巻き起こる人々の姿を描いたドラマ。
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