【映画公開情報】『哭戦 オペレーション・アンデッド』 第二次世界大戦の一場面をモチーフに描いた「ゾンビ」映画
- 黒野でみを
- 1月21日
- 読了時間: 6分
更新日:4月15日

昨年、当サイトでも紹介したタイのホラー映画『Operation Undead』が、4月18日より邦題『哭戦 オペレーション・アンデッド』日本でも公開されることが決定しました。
ホラージャンルではその表現力の秀逸さで近年大きな注目を集める東南アジアより登場したこの作品。第二次世界大戦の知られざる闇に迫るテーマに触れながらも、しっかりと人間ドラマを描いた物語として、要注目の作品であります!
作品概要

第二次世界大戦中のタイを舞台に生ける屍と化した少年兵たちを、その家族や周辺の人間との愛情の念や戦争に向けた怒りなどの感情を交え、インパクト十分のグロテスク描写で描いた物語。本国タイで初登場第2位の大ヒットを記録しました。
主演は、世界的大ヒットとなった『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』や、TVドラマ「愛の香り~I Feel You Linger In The Air~」等に出演を果たしているタイの人気俳優ノンクンことチャーノン・サンティナトーンクン。彼を中心にタイの若手実力派俳優たちが多く起用されています。また現在タイを拠点として活躍する日本人俳優、大関正義も出演を果たしています。
原題:ช.พ.๑ สมรภูมิคืนชีพ(英題:Operation Undead)
監督:コム・コンキアート・コムシリ監督
出演:チャーノン・サンティナトーンクン、アワット・ラタナピンター、スピチャー・サンカチンダー、大関正義
2024年製作/110分/R15+/タイ
制作会社:IFAメディアプロダクション、コンキアットプロダクション
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2025年4月18日より全国ロードショー!
あらすじ
戦況の緊張が世界中に飛び火していた第二次世界大戦下の1941年、タイのチュムポーン県。この時、メック軍曹(チャノン・サンティナ・トンク)と弟のモック(アヴァラタナ・ピンタ)の関係も非常に緊張していた。
ある日モックは、日本軍と戦うために最前線に徴兵される。
彼らは日本軍が秘密の生物兵器を持って上陸してきたことを知らず、その犠牲に。そして感染して人を食べるゾンビと化してしまう。
一方でメックは、感染した変異生物を殲滅する任務を受けることに…。
ここが期待ポイント!
何かに追われ必死の思いで逃げ続ける兵士たち。その人の群れは一人、また一人と姿を消し、最後に残った一人の兵士は、なんと底なし沼にはまる羽目に。絶叫もむなしく沈んでいく彼の手を取り、引き上げたのは…
近年のゾンビ映画で、ここまで「怖い」と感じさせるゾンビ描写をしっかりと行っている作品もあまり見られないのではないでしょうか。ホラー作品の映像としては高い水準であるとも思われ、完成度、インパクトには十分に期待できるところであります。
一方、邦題にある「哭戦」という言葉を見ると、近年公開された台湾のホラー『哭悲/THE SADNESS』を思い出される方もいるのではないでしょうか。
「哭」とは、「大声で泣く」「泣きさけぶ」、あるいは「人の死を悲しんで泣きさけぶ儀式」という意味を示します。言葉からすると悲痛の思いで戦うという、非常にドラマティックな物語を想起させるところでもあります。
1月に公開された映画『アンデッド/愛しき者の不在』など、ゾンビ映画は近年、いわゆる「怖い」という表現を敢えて外すような、異なる視点で物語を構成する作品も多く登場する傾向も見られるところでありますが、一方で本作はどちらかというとゾンビのメインストリームを狙った方向性も感じられ、深い人間ドラマも堪能できるエンタテインメント作品として、かなり楽しみな作品であるといえるでしょう。
2025/3/19 更新
前回予告からさらにパワーアップ!ストーリー性が垣間見れ、かつおぞましさ満載の新予告映像が解禁されました。
また各著名人からの絶賛コメントも続々と到着。これはホラーファンとしては、見ずにはいられませんぞ…
第2次世界大戦時のタイ、日本軍の生物兵器が少年兵達を自我を宿したゾンビへと変える。
戦争の中で心が壊れた人間と、激情を抱えるゾンビ達の悲しい群像劇。
「人が人である決め手」とはなんだろう? 見終えてもずっと考えています。
相沢梨紗(タレント)
家族愛や思い出を残したままゾンビと化した少年兵の悲哀が、戦争が剥ぎ取った人間性と日常を際立たせる。歴史に埋もれた屍たちの慟哭が生々しく蘇る、凄絶のタイホラー。
木古おうみ(ホラー作家)
ゴア・ゾンビと悲劇的ドラマのハイブリッド誕生!
コムシリ監督の出世作『三眼ノ村』シリーズがそうだったように、キモさとエモさの波状攻撃で観客を揺さぶり、感情を迷子にさせる怪作だ。
伊東美和(『ゾンビ映画大事典』著者)
思わず見惚れるほど豪快な人体破壊の対極には、少年兵たちの哀しみが在る。
ゾンビを舞台装置として使うのではなく個の人間として描くことで、彼らに共感し、娯楽だけではない余韻を残すつくりが素晴らしい。
自分だったらどうするか。そう考えずにはいられない、ペーソス漂う恐怖映画だ。
野水伊織(映画感想屋声優)
戦火の果てにゾンビにさせられ、眩い未来を目の前の食欲で塗りつぶされた少年たちの悲痛な叫びが全編にわたり響き渡る。徹底的に残酷で悲壮感に満ちた、新たなゾンビ映画の傑作だ。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
コイツら死んでるけど、魂は死んではいない。
燃える友情と不死の体で日本鬼子をなぎ倒せ!
南国の死地で飛び交う憎しみと炎と血しぶきに
久しぶりに血沸き肉躍りました。
氏家譲寿/ナマニク(文筆/映画評論家)
”喰う”も”喰われる”も地獄のゾンビ禍を、慟哭と痛哭に満ち満ちたモラル崩壊世界として描いた110分。倫理観が欠如した戦時下に倫理観を保とうと喘ぐ”生ける屍”達が、血肉に塗れた愛を叫ぶ...
末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)
これまでに悲痛な青春映画は数多く作られてきたが、ここまで文字通りに血みどろで残酷な青春を描いたものは無かった!
はじめて自分がヌルく過ごした青春時代を「まだマシだった」と思いました。
ヒロシニコフ(VIDEO VIOLENCE RELEASING代表)
2025/4/2 更新
ストーリー性の片鱗を見せる、新場面画像が解禁されました。ここで示されるのは死ぬことを知らない「不滅」の人間の姿とその恐怖におののく少年の表情など。
特に要注目は物語の主人公・メークとモークという兄弟二人を映し出した画像。この二人の関係は、物語の重要なポイントの一つでもあります。




2025/4/15 更新
公開直前、若き兵士たちが次々と【ゾンビ】に襲撃される本編シーンが公開!地獄の場面写真も解禁!さらに主演ノンクンから、日本の観客へメッセージ動画も到着!







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