
どうも更新が滞ってしまい申し訳ございません...11月末のイベント取材でかなり忙しく、こちらのほうが手薄になってしまいまして。来年はもっとしっかりアピールできるコンテンツが提供できれば...と思っております。
イベントといえばバルタザール・コルマウクル監督、広島にやってまいりました。これまでの発表作はどちらかというとサスペンス・スリラー系の作品が多い印象のコルマウクル監督ですが、このイベントで発表された新作『TOUCH/タッチ』は、多少謎解き的な要素は感じられながら基本はラブストーリーと、ある意味チャレンジングなテーマ。しかも広島の被曝にも触れたなかなかにシリアスな内容の作品であり、映画作りに対する意欲的な姿勢がうかがえるところであります。
一方で映画上映後に行われたマスコミ用のフォトセッションの機会では、フッと気取ったようなポーズを笑顔で見せてアピールするなど、なかなかにノリのよいところも見せてくれました。ちょっとコワモテな感じもしながら人のよさも感じられる方でありました。
「もっと脳ミソを!」2025年のクリスマスに『Return of the Living Dead』ゾンビ映画が制作中(More Brains: New ‘Return of the Living Dead’ Zombie Film in Works for Christmas 2025) Fron『The Hollywood Reporter』2024年12月13日午前9時 by Chris Gardner |
さて、気になるニュースが入ってきました。なんとあの、コメディー・ホラーの金字塔ともいえる『バタリアン』(1985)の新作続編が製作されているとのこと。現在発表されているティーザー映像もなかなかの雰囲気。
「なぜこのゾンビは、ツリーを引きつづけているのか」も気になるところでありますが、やはり映像クオリティーの高さは十分期待できるところであります。
ちなみにこの『バタリアン』シリーズ、これまで何作が作られたかご存知でしょうか?おそらくは1988年に発表された『バタリアンII」で記憶が止まっている、という人がほとんどなのではないでしょうか。
実は三作目の『バタリアン リターンズ』(原題:Return of the Living Dead III)はビデオスルーのみで日本劇場未公開。そして5作目の『バタリアン5』(原題:Return of the Living Dead: Rave to the Grave)が発表されたのが2006年。4作目の『バタリアン4』(原題:Return of the Living Dead: Necropolis)は、世界で初めてウクライナのチョルノービリで撮影が行われるなど、話題も多いはずの作品でありながら、人知れず消えてしまったような印象であります。
一方で、ゾンビホラー×コメディーというスタイルは、明らかにゾンビ映画の歴史に大きな影響を与えていることはまず間違いないでしょう。個人的には、この作品と『ショーン・オブ・ザ・デッド』がなければ、ジム・ジャームッシュが、ある意味は他違いのゾンビ・ジャンルに挑んだ映画『The Dead Don't Die』(2019)を発表することもなかったでしょうに。
果たして今作、どんな続きのストーリーを見せてくれるのかは期待したいところであります。
そういえば、2024年は2本のブロックバスター・シリーズの続編が印象的でありました。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』と『エイリアン:ロムルス』であります。
前者は実際には2021年の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が、ある意味「久々の続編」であり、そこまでの話題は呼ばなかったもののより「第一作からの世界観を踏襲」という点で根強いファンにアピールした感があります。
一方、後者は全く新しい物語として期待はさせたものの、新しい設定を用意しながらも過去作への「隠れたオマージュ」満載という印象に終始して、そこまでのインパクトを与え切れなかった印象でありました。なかなかシリアスな物語だと、続きを作っていくのが難しい、というところもあるのでしょうか。特にエイリアンは、シリーズ毎に監督が替わり(『プロメテウス』『エイリアン: コヴェナント』のみ第一作を手がけたリドリー・スコットが担当)それぞれにその監督ならではのカラーをアピールする作品として親しまれているところもあり、この点においても物足りなさもあったように見受けられます。
また「新作」だからこそ新たなテーマ、メッセージ性を物語に入れ込んでいくというところも必要であるとも思われますが、この点に関して映画をご覧になられた方はどのように思われたのか...
これらも更なる続編があるとかないとか。来年の『Return of the Living Dead』公開も含め、今後の動向にも再び注視したいところであります。「歴史は繰り返す」的な流れでしょうか、そういえば『28日後…』シリーズの続編、『 28 Years Later』もありましたね。「久々の続編発表」はまた新たな作品が出てきそうな気がしますが、次は果たして…?
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